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かぎろひの丘万葉公園
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『日本書紀』推古19年(611)5月条に「夏五月の五日に、菟田野に薬猟す。」といった記載があります。菟田野(うだのの) は宇陀野のことであり、現在の奈良県宇陀市大宇陀迫間や中庄周辺の「阿騎野」のことを指すと考えられます。この記載は、史料で確認できるわが国最初の薬猟の記録でもあります。薬猟は宮廷行事として実施され、男性は薬効の大きい鹿の角をとり、女性は薬草を摘みました。
7世紀後半の万葉歌人(宮廷歌人)である柿本人麻呂が詠んだ歌は、よく知られているところです。『万葉集』巻1には、柿本人麻呂の歌、5首(45~49)が続けておさめられています。これらの歌は、持統6年(692)に行われた軽皇子(のちの文武天皇)の阿騎野への遊猟の時に詠まれたものです。
なかでも「東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えてかへりみすれば月傾かたぶきぬ(『万葉集』巻1・48)」は有名なところで、厳冬のよく晴れた夜明け前、東の空には「かぎろひ」、そして、西には月が傾いて淡い光をたたえている情景が歌にされています。この万葉歌碑が建っている尾根は、「かぎろひの丘万葉公園」として整備されています。
園内には万葉植物の植栽や、あずまや、遊歩道が整備されています。柿本人麻呂が当地を訪れ、詠んだ秀歌「ひむがしの野にかぎろひの立つ見えて…」の歌碑があり、連なり重なる山々も一望でき、遙か万葉のロマンに浸ることができます。
かぎろひ
「かぎろひ」とは、良く晴れた厳冬の早朝、日の出の約1時間前に東の空を彩る陽光のことであると宇陀市観光協会は考えています。
毎年ここで旧暦の11月17日には「かぎろひを観る会」が開催され、飛鳥時代の情景に思いを馳せています。
所在地 | 宇陀市大宇陀迫間25 |
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電話番号 | 0745-82-2457(宇陀市観光協会) |
アクセス | 近鉄榛原駅より「大宇陀」行バスで「大宇陀高校」下車、徒歩3分。 |
駐車場案内 |
駐車場あり(無料) 【駐車場案内URL】 https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?mid=1YnzL7h2PF7DT0pZIgWFOktkoiwliGps&usp=sharing |